TOEICの勉強方法については世の中に溢れんばかりに存在します。本屋に行けば無数の書籍があり、ネットを見てもたくさんの教材がころがっています。ここでは私が半年間で取り組んだことを要点だけまとめてなるだけシンプルにお伝えします。
【前提】
・中高生英語の通知表「5段階中3」
・大学での英語勉強時間はTOTAL60時間程度
・留学、英語圏での生活経験なし
300点代→700点までの勉強方法【公式に忠実なシンプル勉強法】
この勉強法は英語は勉強はしたことがあるけど得意とはいえないTOEIC300〜400点の方に効果的です。
ポイントとしては
「TOIEC公式問題集中心(あれこれ増やさない)」
「繰り返し(同じ問題を聞く、解く、答えあわせする。)」
「復唱(声に出して英文を読む)」
という3点です。
まずは公式TOEICテストを受けてみてスタート地点を測定してみましょう。
今いる位置を認識し、目標までの 「距離」 を知ることが大切です。
TOEICスコアはリスニング5〜495点、リーディング5〜495点で構成されています。
それぞれのスコアがどれくらいの比率で取れているのかをチェックしてください。
ちなみに私の最初のスコアは、
リスニング・・・「210点」
リーディング・・「180点」
という配点でした。
まず始めてTOEICテストを受けて感じることが、
「圧倒的に時間が足りなかった。」
と思われるかたが非常に多いです。
リスニーング、リーディングそれぞれ5つのパートから構成されており、時間配分や、問題の解き方など不慣れだと当然時間もかかります。
それをも凌駕する英語力があれば話は別ですが、そうでない方は
「TOEICのガイドブック」
的な攻略系の書籍を1冊読むことをお勧めします。
筋力トレーニングを始めるときに「効率の良い腹筋の作り方」のような本を読むイメージです。ただしこの本を買い続け、読み続けても腹筋をしないと筋力は付かないのと同じことですね。1、2冊で十分かと思います。
私は友人に紹介されて下記書籍を購入しました。
TOEICが初めての方はテクニックを学ぶだけで50〜100点くらいはあがると思います。
勉強効率もこれによって変わってくるのでSTEP02にこちらを紹介しました。
はじめての新TOEICテスト 完全攻略バイブル
・どのパートにどのように時間をかけるか。(ここは1問30秒目安で説こう。)
・パート別の問題の解き方。(ここは選択肢から見ておこう。)
など具体的な対策が書かれているので2、3回読み直して実践で使うことをお勧めします。
さて、ここからが実際のトレーニングになります。
ここにたくさんの時間を投下しましょう。
いざTOEICの問題集を探しに本屋に行くとTOEICコーナーには無数の本が積まれています。
ここで外せないのがTOIECが公式で出している問題集です。
本番と同じ模擬テストの問題集、リスニングCD、マークシートが2回分用意されています。
これを繰り返し勉強することによってTOEIC本番の感覚や単語力、解答スピードが自然と身に付きます。
本の題名に踊らされてあれこれ本を購入し、時間とお金を浪費することほど悲しいことはありません。
□具体的なポイントをまとめますと、
・問題集は 「最新」 のTOEIC公式問題集を購入する。
(2012年8月時点でvol.01からvol05まで出ています。)
・本番さながらで時間を計り1回分を実施する。
・時間がオーバーして解けなかったリーディングは別に時間を設けて解く。
・答えあわせをして点数を出す。
・1問1問、解説を見ながら問題と解答を理解する。
・そのとき、問題文と選択肢の英語を声に出して読む。
・ついでにノートに殴り書きで良いので気になる文章、単語を声に出しながら書いていく。
・数日後に改めて、同じ問題に挑戦する。
・上記の復習を繰り返す。
・リスニングCDの内容はiPod等に入れて、移動中や睡眠前に繰り返し聞きます。
(PART2は問題用紙がなくとも解けますし、単調なので睡眠導入剤としても効果的です。)
※とにかく同じものを 【繰り返し】 が重要です。
TOEIC公式問題集と合わせて勉強していただきたいのが、こちら
TOEIC公式リスニング教材です。
パートごとのリスニング問題の解き方を段階を追って解説しているので、どのように解いたらいいかがわからない方には非常にためになります。
こちらの教材も答えあわせと復習に時間を繰り返し勉強すると効果的です。リスニングCDはiPod等に入れて繰り返し聞きましょう。
設定した目標とその期日にもよりますが1〜3ヶ月に一回はTOEICのテストを受け、スコアの伸び幅を確認すると良いでしょう。
TOEICもとい英語の勉強は非常に根気と継続力が求められます。なるべく短くマイルストンを切り、定期的にOUTPUTとなるテストでスコアを見ながらモチベーションを高めていきましょう。
※残念なのはTOEIC公式テストは答え合わせが出来ないので、ただテストを受けるだけだとテストに慣れても実力が付くわけではありません。
受験料も安くないので計画的にテストの日程と勉強のスケジュールを立てていきたいところです。
TOEIC公式のテストはほぼひと月に一度開かれますが、(詳細は公式サイトスケジュールでご確認ください。)申し込みは1ヶ月前に閉め切られるのでうっかりしていると当分テストがないということになってしまいます。
そこでTOEIC公式のテストではありませんがキャセックというTOEICと似たようなテストがあるのでそちらも織り交ぜてうけてみるのもいいかもしれません。
毎日発生する通勤・通学の時間、この時間もTOEICの勉強をする貴重な時間となります。
特にリスニングは耳が慣れるまで非常に時間がかかります。ですのでこの通勤時間の8割以上を勉強に使いましょう。
ここでまた新しい教材が増えるのかと思われますが、STEP02とSTEP03で紹介したTOEIC公式問題集とリスニング教材に付録されているリスニングCDでひとまず十分です。
このリスニングCDには本番と同様のリスニングセッションPART1からPART4までが収録されています。
これをただひたすら聞くのです。もちろん流しで聞いても耳が慣れると思いますが大事なのはしっかりと問題を聞いて解答を予想してみることです。
特にPART2は問題も選択肢も読み上げてくれるので問題用紙も必要ありません。
PART4,5に関しても長文と質問文が読み上げられます。選択肢は問題用紙に書かれていますがそれを頭の中で考えられるようになったらかなりの点数は取れます。
移動中の勉強のもう一つのツールとしてこちらもTOEIC公式サイトにあるスマートフォン用アプリです。 シチュエーション別に長文が用意されており、リスニングの後に選択問題を行う形式になっています。こちらも無料になっていますのでぜひとも活用したいアイテムの一つです。リスニングCDだけだとどうしても飽きてしまうのでこのアプリも活用していきたいところです。 iTunesをご利用の方は、あわせてTOEICが配信するPodcastを登録すると無料でリスニングツールを聴くことが出来ます。 合わせてご活用ください。 |
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TOEIC Presents English Upgrader+
TOEICを受ける上で単語力というのも一つ大きな課題となります。
個人的に一番効果的と思える方法としてはSTEP02とSTEP03で紹介したTOEIC公式の問題集で覚えることです。
この問題集で出てくる単語は当然テストでもよく出てくる単語になります。
単語一つで記憶するよりも問題の中にどのように使われたか、前後の文章と合わせて覚えることで効率もアップします。
しつこいようですが、このときも声に出しながら単語を覚えていってください。
あと、周りのTOEICを勉強している方々に評判の高い「単語勉強用教材」を紹介させていただきます。
1ページに単語が4〜5語ほどあり、意味と例文が紹介されているといったいわゆる英単語勉強用の本になります。CDもついているので音声と合わせて学習するといいでしょう。
半年間の中でも途中おざなりになったり、別の勉強法をためしたこともありますが、
特にラスト3ヶ月は基本に忠実に毎日毎日続けていました。
(毎日といっても一日30分くらいしかしない日もありました)
結果、
リスニング・・・「210点」 → 「430点」
リーディング・・「180点」 → 「270点」
計 700点
というところまで伸ばすことが出来ました。
英語が出来る人にとってはたいしたことない点数だと思いますが、400点前後でこれからTOEICの点数を上げていこうという方の参考になればと思います。